ただ・・ひとひらの <Luva>
貴女の滑らかな背を飾るのは
陽を受けて純白に輝く・・
稀有なる翼。
貴女は柔らかい微笑を私に向けて
たおやかなる腕(かいな)を差し伸べる
触れるのは・・怖い。
触れたなら・・この罪深き思いを・・
貴女に知られてしまうかもしれないから。
触れないでいるのは・・・苦しい。
触れないでいたままなら・・きっと、
貴女に焦れたこの心ごと壊れてしまうでしょう。
貴女を知った私は・・
もう、知らなかった昔を思い出すことすら困難なのだから。
貴女に魂を捕えられたが故に。
恐れと焦れは私の天秤を絶えず揺らす。
まるで・・・私を試すかのように・・・
貴女は・・救済者なのだろうか?
それとも、断罪するのもであろうか?
どちらでもいい・・・貴女になら・・・
私も・・・内なる声に押されるように手を伸ばした。
触れそうでいて、触れ合う事のない
貴女と私を隔てるのは、ただ一紙片の空間
<まちこです。様>
|
|
ただ・・ひとひらの <Angelique>
瞳が語ってしまう .
言葉に出せない思いを・・
全身が勝手に叫びだす。
あなたは優しい眼差しで、柔らかい声音で
私を魅入らせる・・・狂わせる。
あなたに会うのが、怖い
その眼差しに包まれたら
両手ですがってしまいそうになるから。
会えないのはもっと・・・苦しい
視界の中にあなたを、きっと
狂ったように探し求めてしまうでしょう。
こんな出口のない思いに
いつの間に、どうして囚われてしまったんだろう?
あなたを知ってしまって為に。
ためらいと迷いが心の天秤を絶えず揺らす
まるで・・・私を試すかのように・・・
この思い、捨てればいいのですか?
それとも・・・求めればいいのですか?
分からない・・・ただ、もしも・・
伸ばしたこの手が、あなたに届くなら・・・・。
届きそうで、届くことのない指先
あなたと私を遮るものは ただ一紙片の空間
<ロンアル>
|