ONLY YOU
・・・鬱陶しい・・・ 今日何度目になるか解らないその言葉に少しのいらだちを感じて、自宅のマンションにあるエレベーターへ滑り込む。 金属特有のひんやりした感触をスーツ越しに感じながら、地上50mにある・・最上階の自室まで・・・・・。 この季節を迎えるのは初めてではない。ましてや、砂漠の惑星に住んでいた彼のこと、暑さはそれほど問題ではない。問題なのは、 「全く、湿気がこんなにやっかいだったなんて・・知りませんでした。」 水の多いこの惑星。中でもこの都市部は夏場になるとかなりの湿度を含んだなま暖かい空気に包まれる。それはさながら少しぬるめのサウナに浸っているようなもので・・。 「何事も、程々にというのがいいのでしょうね、やっぱり。」 誰もいないエレベーターの中でぽつりと呟きながら落ちかけた前髪を掻き上げれば、指先をかすめる布の感触。 「これも、結構きついんですよね〜。」 指先で、少しだけ弄んで、でも決してとろうとしない。 もう、今では崩壊してしまった惑星の、自分の祖国に伝わっていた風習。 ・・・・・約束、しましたからね。貴女の前以外では絶対にはずさないと・・・ エレベーターから降りれば、先ほどと同じまとわりついてくる空気に嫌気を感じて足早に自宅へ入ると、今日もまた、郵便受けには数え切れないほどのダイレクトメール。 普段なら、そのままゴミ箱へ直行するそれらを、何故か今日は手にとってしまう。 「・・こんな所まで登ってきて・・ご苦労な事ですよねぇ、全く・・。」 不動産にキャッシング、風俗・・。結局いつもと変わらぬ内容についつい愚痴もこぼれよう物だが、その視線が指先がリビングに向かっていた足が・・・一瞬にとまる。 そして・・今までからは考えられないほどの穏やかで優しい微笑みを湛えて、たった1枚のカードを手に、ソファへと身を沈める・・・。 暑さも、時間も全てを止めて・・・。ただ、その向こうにある貴女の笑顔だけ。それだけに包まれて・・・。 するりっと、この地に来て、1度もはずしたことの無かったそれをはずして無造作にソファに投げ出して・・・ 「そういえば、旅行に行ったって・・言ってましたっけ。景色がとっても綺麗で・・。絵はがき作ってください!!ってお願いしたんだって・・。楽しそうに話してましたよね〜。」 この地に来て、数年の時間が過ぎている。貴女と離れて・・もうそんなに時間が経ったんですね〜。いつもは電話かメールが多いから・・。よく考えれば、貴女の直筆の手紙、初めてですよね。 1枚の葉書。1行の言葉。 それだけで、私の心はこんなに変わっていく・・・。愛しい気持ちに支配されて、 涼やかで優しく穏やかで心地いい・・・私にとって貴女は・・・・
■月読紫苑さまより〜! ロンアル様♪ 先日は素敵な素敵なポストカード、ありがとうございます♪ っていうか・・だれ?これは?って感じですが(爆) 私の頭の中にある現代パラレル版ルヴァ様が、素敵なポストカードに刺激され 動き回ってしまいました(滝汗) すいません〜毎度毎度・・こんな物ばっかり送りつけてしまって・・。 本当は、お葉書で返せばいいんでしょうけど・・。ごめんなさい。 でも!!気持ちだけは目一杯詰まってます!・・ロンアル様へ・・”愛を込めて” (・・あぁぁでも、もうこれ以上いりません!!って言われそう〜(^^;)) ■ロンアルより〜! |