いつか鳥のように・・・
蝶が飛んでゆく ひらひらと とおい青空のむこうへ、ひらひらと。 どこにゆくのだろう どこまでゆくのだろう ただ、そっと・・・―――そう少女は思っていた。 いつか鳥のように。 空のたかみへまっすぐに、どこまでも あの白い蝶のあとを追ってゆくこともそれを願うことさえも少女は知らないで ただ、そっと―――その瑠璃色の目を空にあそばせる。 きっと・・・いつか、鳥のように―――・・鳥のように。 いつか きっと・・・ |
(絵と詩:紅玉猫さま)
■紅玉猫さまより〜 だれかの幸せをそっと祈りはしていても、だからといって自分の幸せをも祈ることは しないのだろうな・・・。 まちこです。さまの素敵なお話【独り言】を読ませていただいた後に、ふっとそう思 いその思いのまま描かせていただきました。(ルヴァリモのお話ですのに、あいかわ らずロザリアしか書けない紅玉猫をお許し下さい:汗) その上、勝手に副題なんてのもつけちゃいましたが・・(滝汗) もしも鳥になれるのなら、白鳥も鶴もどちらもたおやかで美しいけれど。 きっと、青鷺ではないでしょうか?―――あでやかで、高雅で、美しく、それであり ながらもものしずかさとしとやかさをもかねそなえている、彼女なら・・・。 ■まちこです。さまより〜 『・・・飛び去って行く・・蝶を追う。 その視線に彼女は、何を想っているのでしょうか・・ (Alexsandrite)のロザリア様の華麗なイラストに惚れ込み、我侭を 言って、おねだりして描いて頂きました。 どうか皆様、画面から立ち上る切ないまでの情念をご堪能下さいませ。 紅玉猫さん、不躾に急な話しを押し付けたにもかかわらず、拙作には勿体無いほどの、こんなに素晴らしい作品を書いて下さってありがとうございました。』 ■ロンアルより〜 |