いつか鳥のように・・・
〜ロザリア・慟哭
泣かせて・・・泣かせて。
今日だけでいい。
明日からは、また昨日と同じ様に振舞えるから・・
だから泣かせて・・せめて今だけは。
貴女が、彼の手を取ったその瞬間から、
この時が来る事は、解っていたわ。
覚悟はとっくに出来ていた筈。
なのに・・こんなにも苦しいの。
ああ・・胸を掻き毟られるのは何故?
お願い。
誰でもいいから、連れて行って。
わたくしの天使がいる、あの場所まで・・・
あの日、別れ際に交わした約束を違える訳にはいかない・・
貴女が居なくなっても、わたくしは自らが、動くことをしない・・出来ない。
わたくしがわたくしで在る限り・・、それが、今ではたった一つ・・わたくしに残された絆であればこそ。
例えば・・あの時に戻れて、
いくらでも選択をし直せたとしても
わたくしは百度が、百度とも今へ続く未来を選ぶわ。
悔いなんてなかった。
例え、すぐ傍にいられなくても・・平気だった。
貴女が、わたくしにくれたチカラが、
わたくしに教えてくれていたから・・
いつも貴女が幸せでいると。
それ故にわたくしは寂しさを補って満ち足りた心地にさえ為れた・・
迷わず、弛まずに貴女と共に歩む筈の道を 進んできたわ。たった一人で・・
だけど、お願い・・・
今だけ・・悔やませて・・
貴女の元へ駆け付ける事も叶わないこの立場を。
今だけ・・憎ませて・・
貴女の喪失を悟らせるこのチカラを。
明日・・正式な知らせを受ける頃には、
貴女はもう、
愛する人と同じ大地に溶けているのだから。
泣かせて・・心の中だけでいいから・・・
(イラスト:紅玉猫さま/ 文:まちこです。さま)
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■まちこです。さまより〜
紅玉猫さんの素敵イラにSSをくっ付けちゃいませんか?(^ー^)
とロンアルさんより、ぐっどな発案を頂きまして・・
渡りに船♪とばかりに大便乗させてもらっちゃいました(笑)
それと、SSなんですが・・女王様で仕上げてしまいました(T。T)
イラではロザさんが、補佐官様なのに・・(爆)
(「ひとりごと」の後日談で、ロザリアが引き継いで玉座に就いております。)
リモージュさんが亡くなったお話です。
紅玉猫さんとロンアルさんに感謝を捧げつつ・・ではでは
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