2.〜予兆〜
きっと、もうすぐ・・ルヴァが,
真っ青になって此処へやって来るんだわ。
で、おろおろしながら、相談するのね・・
女王陛下ののサクリアが、流失していますって。
本当は、流入だってことは
今の所・・わたくしだけが知っている秘密。
ディア様はこうも仰っていた・・
陛下のお身体の変調がそのスイッチになると。
流れ込んだ力は、受け入れる本人のサクリアをも目覚めさせる触媒にもなるだろうと・・
変調・・恐らく病変の類ではなくて、母体への変化を差していたのだわ。
二人とも未だ気がついていない・・
新たな命の芽生えを・・
それがもたらすサクリアの移動にも。
今、私の体を満たし始めた暖かな光る水のイメージ・・
アンジェ・・貴女の心を受け継いで、私の心も綻び始めるわ。
きっと、大輪の花が咲く・・・。
でもルヴァ・・、すぐには教えて差し上げませんわ。
わたくしの大切な天使を掠め取ろうとするんですもの・・
ルヴァが、慌てふためいて来るありさまを想像してクスクスと笑う。
『幸せにしなければ・・承知いたしませんわよ?』
とか、なんとか・・、たくさん釘を刺してから勿体をつけてお教えいたします。
この位の意趣返しで済む事を
有難いと思って下さらなくては・・ね。
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